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「がん遺伝子治療」とは? 第3回、がんに関する勉強会

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前回は先端治療の中から、「がんカテーテル治療」を取り上げました。
今回のテーマは「がん遺伝子治療」です。

 
がんの原因は「遺伝子の変異」であり、がん細胞の遺伝子の変異(欠損や異常)を補う遺伝子を「がん抑制遺伝子」という。「がん遺伝子治療」とは、「がん抑制遺伝子」を使った治療です。  「がん遺伝子治療」はがんの部位やステージ(進行状況)にかかわらず治療ができ、副作用なども少ないという特徴がある。がんの根本的な原因「遺伝子」にアプローチする治療であり、最も効果があると考えられています。 「がん」は日本人の死因の1位であり、ある意味身近な病気です。日頃から健康に気をつけることも大切ですが、万が一のためにいろいろな治療法があるってことを知っておくことも大切なことです。

遺伝子というと、DNAの事ですか?

混同しやすいんだけど、「DNA」は遺伝情報を記録している物質で、「遺伝子」はDNA上のたんぱく質の製造方法を記録している場所で細胞の設計図なんだ。

わかったようなわからないような。
とりあえず、いかにも先端治療っていう雰囲気がありますね。

さて、本題だけど「がん遺伝子治療」を理解する上で、「がん」という病気について理解してもらう必要があります。
「がん」ってどうやって発病するか知ってる?

どうやって発病するかはわかりませんが、一度発病してがん細胞ができたらどんどん大きくなりますよね。
それであちこちに転移して。

発がん性物質が含まれた食べ物を食べたりすることで発病するんじゃない?

では、一度説明しますね。
私たちの体の中の細胞は日々細胞分裂を繰り返しているのは知ってるよね。
細胞分裂というのは、細胞の設計図である「遺伝子」をもとに細胞がコピーによって作られることなんだよね。
そして、この細胞分裂コピーの過程で遺伝子が突然変異し、コピーに失敗することがあるんだ。
これが、「がん」のはじまり。
この突然変異は発がん性物質などが原因なんだ。

細胞分裂に失敗して「がん」ができたらって考えると怖いですね。
でも、日々、細胞分裂しているわけだし。

そんなに過敏にならなくても大丈夫だよ。
通常はコピーに失敗して異常な細胞が生まれたとしても、体内にある免疫細胞から攻撃されて死滅させられるんだ。

では、安心ですね。

過敏になる必要は無いけど、あまり楽観しすぎても良くないよ。
この免疫細胞の攻撃を受けずに生き残った細胞が「がん細胞」になるんだ。
「がん細胞」は異常な分裂を繰り返し、そのうち「がん」になるんだ。

「異常な細胞」「がん細胞」「がん」とか区別がよくわからないですね。

今回は「がん遺伝子治療」についての話なので、「がん」は細胞の設計図の遺伝子を元にコピーされる過程で発生する程度の理解でいいよ。

そして、がんの原因は「遺伝子の変異」なんだ。
ここが重要。
がん細胞の遺伝子の変異(欠損や異常)を補う遺伝子を「がん抑制遺伝子」といい、「がん遺伝子治療」とは、「がん抑制遺伝子」を使った治療なんだ。

足りなくなったり、おかしくなった部分を補完するために「がん抑制遺伝子」というのを使い治療するということですね。

うまくまとめたね。そのとおりだよ。

すごく、理にかなっているというか納得できる治療法ですね。

たしかに、理論上はそうなんだけど日本では臨床研究段階で保険対象外の治療なんだ。
当然、治療費も高額になる。
だけど、従来の治療ができない段階の患者さんにとっては選択肢の一つになる治療であることは確かなんだよ。

質問なんですけど、抗がん剤治療などをする前にいきなり「がん遺伝子治療」をするのはアリなんですか?

「がん遺伝子治療」はがんの部位やステージ(進行状況)にかかわらず治療ができ、副作用なども少ないという特徴があるんだ。
なにより、がんの根本的な原因「遺伝子」にアプローチする治療ということで、最も効果があるだろうと考えられてる。
だけど、この分野はまだ発展途上なんだ。
今後、研究が進んでいつかは保険適応になれば多くのがん患者さんの助けになると思うんだ。

国は国でいろいろな事情があるんでしょうね。
ちなみに、実際の費用の目安って気になるんですけど。

一概にいえないけど、日本人で一番多い肺がんを例に説明するね。
まず、治療には1クール(ワンクール)という単位があるんだ。
薬剤や治療によって異なるんだけど、肺がんの例でいうと1クールが1週間だったり2週間だったりする。

そして、1クールの薬剤代金がおよそ150万円。
当然、都度費用がかかる。
投与は点滴がほとんどだけど、薬剤や部位によってはカテーテルを使って投与することもある。
これも、以前話した「がんカテーテル治療」の一貫だね。

薬剤には、遺伝子の機能を補うものや細胞分裂を抑制するものがあって、それを組み合わせて使用する。
また、効果を高めるためにカテーテル抗がん剤もあわせて投与するケースがあるんだ。
1度、カテーテルを挿入したら抗がん剤と遺伝子薬剤を同時に投与できるから身体的負担や治療の効果を考えると効率がいい。
なお、「がんカテーテル」の治療は30万円ぐらい。
今回のケースだと保険の適応は受けられないから全額実費になるね。
数日の入院なども必要になるからそうすると1クール200万円ぐらいになるかな。

すごい金額ですね。
でも、考え方次第なのかな。
病気だといろいろな事にお金がかかりますよね。
移動でも公共交通機関は使えなくてタクシーになっちゃうとか、日常でもお金がかかるから、そう考えると、「がん」がよくなって健康的な生活を送れるようになるのであれば費用をかける価値もあるように思いますね。

でも、100%「がん」が治るわけじゃないでしょ。
自分自身や家族が「がん患者」という立場になった時どうなんだろ。

そう考えると、健康診断や人間ドックなどは定期的に行ってたほうがいいってのはよくわかるね。

みんないろいろな考えがあるね。
病気に関してはさまざまな考え方がある。
特に「がん」は日本人の死因の1位だし、ある意味身近な病気なんだ。
日頃から健康に気をつけることも大切だし、万が一のためにいろいろな治療法があるってことを知っておくことも大切だと思うよ。

本当にそのとおりですね。
いざって時の選択肢は大いに越したことないですしね。

「がん」って怖いですけど、こうやって医学も進歩していていろいろな治療法が確立されているというのは安心感にもつながりました。

「がん」への理解や考え方が深まったみたいでよかった。
さて、次回は「がん」という病についてもう少し踏み込んで解説してみたいと思います。
転移のメカニズムやステージの考え方など説明しますね。

 
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