肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌感染症とは

肺炎球菌という細菌が原因で起こる感染症です。
主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染し、気管支炎や肺炎、敗血症などの重い合併症を引き起こすことがあります。
肺炎はわが国の死亡原因の第5位となっています。また、日常的に生じる成人の肺炎のうち、1/4~1/3は肺炎球菌が原因と考えられています。

肺炎球菌感染症で重症化リスクの高い人は?

  • 高齢者
  • 幼児
  • 免疫力が低下している人(糖尿病、悪性腫瘍、免疫抑制剤、ステロイド治療中など)
  • 慢性疾患をもっている(慢性心疾患、慢性肺疾患、慢性腎臓病など)
  • 喫煙者

手術で脾臓を摘出した患者さん(免疫不全)もリスクが高いとされています。
重症化すると、呼吸困難や高熱、全身のだるさなどの症状が現れ、場合によっては命にかかわることもあります。

肺炎球菌は抗生剤治療もありますが、重要なのは予防です。
肺炎球菌ワクチンを接種すると、肺炎球菌感染症になりづらくなる他、肺炎球菌感染症にかかったとしても重症化しづらくなります。

当院で取り扱っている肺炎球菌ワクチンの種類

製品名 ニューモバックス®NP バクニュバンス®
構造 多糖体ワクチン 統合型ワクチン
特徴 カバーできる範囲が広い 免疫原性(免疫誘導能力)が強い
血清型抗原の種類 23種類 15種類
持続期間 短い(約5年程度) 長い
予防効果(65歳以上) 39.2% 43.3%
費用助成 定期接種・任意接種 任意接種
公費助成あり 公費助成なし
一部の疾患に保険適応あり
接種方法 筋肉内または皮下注射 筋肉内注射
副反応 接種部位の症状(痛み・赤み・腫れなど)、筋肉痛、だるさ、発熱、頭痛など
費用 定期接種 65歳から5歳刻みの人が対象で1回限り(自己負担3,000円) なし
任意接種 自己負担8,800円 自己負担11,000円
再接種の必要性 初回接種から5年以上経過すると再接種可能 不要

ニューモバックスとバクニュバンスを併用することで、さらに肺炎にかかりづらくなります。

ニューモバックスNPとバクニュバンスを併用して接種するなら

日本感染症学会によると

  • ニューモバックス未接種の方:バクニュバンスを接種し1~4年後にニューモバックスを接種する。
  • ニューモバックス接種済みの方:1年以上間をおいてバクニュバンスの接種を考慮。5年後に再度ニューモバックスを接種することがお勧めとされています。
● 肺炎球菌ワクチン接種には、新型コロナワクチンから前後2週間空ける必要があります。

接種は完全予約制ですので、ご希望の方は下記までご連絡くださいますようお願いいたします。

コンフォート横浜クリニック 045-313-9051
受付時間:月曜日~金曜日 9時~17時

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