帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹とは

初期症状は皮膚の痛みやかゆみ、その後に発疹(ほっしん)や水ぶくれ(水疱:すいほう)が帯状に現れます。症状には個人差がありますが、多くは発症初期に皮膚に神経痛のような痛みが起こります。具体的には皮膚の違和感やかゆみ、しびれとして感じる程度から、針で刺されたような痛みや、焼けるような痛みまで様々です。
その後、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に現れ、徐々に痛みが強くなり、眠れないほど痛むこともあります。強い痛みや皮膚の症状は、主に体の左右のどちらかに現れ、3~4週間ほど続きます。また、皮膚症状が消失した後も約2割の患者さんに帯状疱疹後神経痛が発生し、生活の質を低下させることが問題視されています。

帯状疱疹の発症に関係しているのは、水ぼうそうと同じウイルスで、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスといいます。このウイルスに初めて感染したときは水ぼうそうを発症します。
水ぼうそうが治っても、このウイルスは神経節に潜伏した状態で体内に残りますが、普段は免疫力によってウイルスの活動が抑えられているため帯状疱疹を発症することはありません。しかし加齢、疲労、ストレス、紫外線、免疫抑制薬などの使用などで起こる免疫力の低下によって発症することがあります。

特に50歳代から帯状疱疹発症率が急激に上昇し、全患者の約7割が50歳以上との報告もあります。また、日本では80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を経験すると推定されています。

帯状疱疹ワクチンの接種・種類について

現在、帯状疱疹ワクチンには2種類の製品(シングリックス、ビケン)があります。それぞれ接種回数や接種効果、又は接種対象等、様々な違いがあるため、必ず医師に相談の上、規程の接種回数、接種期間を守って頂く必要があります。
尚、帯状疱疹ワクチンは帯状疱疹、又は帯状疱疹後神経痛の発症を予防する、又は発症したとしても軽度にすませる唯一の方法ですが、100%予防出来るものではありません。

帯状疱疹ワクチンの比較表

ワクチン名称 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン) シングリックス
対象年齢 50歳以上
種類 生ワクチン 不活化ワクチン
接種方法 皮下注射 筋肉注射
接種回数 1回 2回(2カ月後に2回目)
予防効果 約50~60% 約90%以上
持続期間 約5年程度 10年
副反応 接種部位の痛み・腫れ、発赤 3日~1週間で消失 接種部位の痛み・腫れ、発赤、筋肉痛、全身倦怠感 3日~1週間で消失
長所 ・1回接種
・費用が安い
・免疫が低下している方にも接種できる
・予防効果が高い
・持続期間が長い
短所 ・免疫が低下している方には接種できない
・持続期間が短い(5年を越えると50%有効性が低下する)
・皮下注射に比べ接種部位の痛みが強い
・2回接種が必要
・費用が高額
接種間隔 他ワクチンとの接種間隔が1ヵ月 他ワクチンとの接種間隔が1週間
費用 7,700円(税込) 22,000円(税込)/1回
※2回接種のため合計44,000円

コンフォート横浜クリニックでは帯状疱疹ワクチンの接種を推奨しています。
接種は完全予約制ですので、ご希望の方は下記までご連絡くださいますようお願いいたします。

コンフォート横浜クリニック 045-313-9051
受付時間:月曜日~金曜日 9時~17時

外部サイト 50歳から気をつけたい帯状疱疹 帯状疱疹予防.jp
top